修繕

台風のような突風を連れてきた春の低気圧。

その風にあおられて、玄関わきに置いてあったプランターラティスが壊れた。
もう20年ほど前にわたしが工作したものだ。

長いこと雨風にさらされながら頑張ってきたからそろそろ寿命かと思いきや、いやなんの、我ながらよく作り込んでいる。
壊れたのはラティスとプランターをつなぐ釘打ち箇所だけで、本体は木が欠けてすらいない。

そんなわけで、修繕も簡単に済ませることができた。

頑張って生き延びたご褒美にと、春らしい装いにすべく、かわいらしいペチュニアを寄せ植えしてハンギング。
年季は入っているが、それはそれでなかなか味のあるプランターラティスではないか。
(自画自賛)
ペチュニアは栄えてくれるから、すぐにあふれるようにいっぱい花をつけるだろう。

そんな日を妄想していたら、どうだろう、またも風が強くなってきた。
風を直接うけない壁角に移動して、プランター部分に物を入れて重心を調整する。

傷ついたラティスも、植えこまれた花も、釘打ちで前かがみの姿勢を続けたわたしも、突風事故はもうご勘弁なのであった。

たいたん堂 ANNEX

日々の気づきと、好きなものと。